ボールペンに他社製リフィル(替芯)を入れて使う :: 4C系

ここで「4C系」と呼ぶリフィルグループ1は、多色ボールペンでの使用に適した全長約67mmのリフィルです。 ゼブラがこの系統のリフィルを「4C芯」という名称で販売していることから、俗に「4C規格」などとも呼ばれています。

この形状に適合するリフィルやボールペン本体は多くのメーカーから販売されており、多彩な組み合わせを楽しむことができます。

いっぽう、金属製であることが多く、全長が短いことからインク量も少ないので、コストパフォーマンスはあまりよくない傾向があります。

このグループのリフィルの形状は、国際標準規格「ISO 12757-1:2017 Ball point pens and refills - Part 1: Genral use 」およびそれを元にした日本産業規格「JIS S 6039:2020 油性ボールペン及びレフィル 」の中に、形式「D」として規定されています。 これらの規格では、幅を持たせた形でリフィル各部の寸法が定義されており、形式「D」のリフィルの場合、全長は67.0~67.3mm、ペン先外径は2.35~2.40mm、とされています。

ややこしいことに、「4C規格」という呼称の由来となっているはずのゼブラの4C芯は、ペン先外径が規定上限ぎりぎりの2.4mmとなっているため、ISO 12757/JIS S 6039の形式「D」に準拠して作られた他社製ボールペン本体にはうまく適合しないことがあります。 有名な例としては、LAMY 2000 4色ボールペン (L401) 本体にゼブラ4C芯を無理に押し込むと本体側の穴が広がってしまい、純正のリフィルが抜け落ちるようになってしまう、という現象が知られています。 逆に、4C芯対応のゼブラのボールペン本体に他社の4C系リフィルを入れようとしても緩くて固定できない、ということも起こり得ます。 ゼブラ4C芯を他社製ボールペン本体に入れて使おうとする場合や、ゼブラのボールペン本体に他社製の4C系リフィルを入れて使おうとする場合には、お気を付けください。

こうした混乱もあって、ISO 12757/JIS S 6039の形式「D」を「D1規格」と呼んで、「4C規格」とは区別する見かたもあるようです。 ただし、ここではひっくるめて「4C系」と呼びます。

ボールペンリフィルグループ「4C系」のリフィルとボールペン本体を調べた結果のリストは次のとおりです。

なお、この一覧はもちろんメーカーが互換性を保証しているものではなく、製品個体差もありますので、すべての組み合わせが適合するとは限らないことをご理解ください。 また、すでに生産終了した製品も含まれています。

リフィル

本体


  1. 「4C系」以外のリフィルグループについては、ボールペンに他社製リフィル(替芯)を入れて使う をご覧ください。 ↩︎

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