ボールペンに他社製リフィル(替芯)を入れて使う :: パーカー系

ここで「パーカー系」と呼ぶリフィルグループ1は、イギリスの筆記具メーカー「PARKER」の油性ボールペン用純正リフィルとペン先および外径がほぼ同じ寸法の単色ボールペン用リフィルです。 国内外の多くのメーカーが互換性のあるリフィル・本体を提供していますので、多彩な組み合わせを楽しめます。 いっぽう、メジャーすぎるせいで、同じ「パーカー系」グループ内であっても適合しないリフィル・本体の組み合わせが比較的多いという負の側面もあります。

この寸法は、国際標準規格「ISO 12757-1:2017 Ball point pens and refillsPart 1: General use 」「ISO 12757-2:1998 Ball point pens and refillsPart 2: Documentary use 」およびそれを元にした日本産業規格「JIS S 6039:2020 油性ボールペン及びレフィル 」の中に形式「G2」として規定されています。このことから、この寸法は「G2系」と呼ばれることもあります。紛らわしいことに、パイロット製のゲルボールペン「G-2 」と互換性のあるリフィルが「G-2系」と呼ばれたりもします。そこで、混乱を避けるため、このサイトでは前者を「パーカー系」、後者を「パイロット G-2系」と呼び分けることにしました。

「パーカー系」リフィルの寸法が国際標準規格になっていることもあり、海外の名だたる筆記具メーカーが、自社のボールペンの純正リフィルの寸法をパーカー互換にしています。おかげで、高級感のある本体の選択肢が多い点も、このリフィルグループの特徴の一つです。

ボールペンリフィルグループ「パーカー系」のリフィルとボールペン本体を調べた結果のリストは次のとおりです。

なお、この一覧はもちろんメーカーが互換性を保証しているものではなく、製品個体差もありますので、すべての組み合わせが適合するとは限らないことをご理解ください。 また、すでに生産終了した製品も含まれています。

他社製リフィル・本体等と実際に組み合わせの検証を行った事例について、リスト下の組み合わせ検証例 に記しています。また、その結果から、他社製リフィル・本体との組み合わせにおいて問題が生じる可能性があると推察される製品には△印をつけました。

リフィル

本体

組み合わせ検証例

  • リフィルACME PREFP900BP は、「パーカー系」金属製リフィルに樹脂製アダプターパーツを組み合わせて「パイロット G-2系 」に適合させた構造になっています。この樹脂製アダプターパーツは簡単に取り外せますので、金属製リフィル部分を「パーカー系」本体に入れることもできます。この樹脂製アダプターパーツは、他の「パーカー系」リフィルを「パイロット G-2系 」本体に適合させるのに使える場合もあります。リフィルによっては使えない場合があります。

  1. 「パーカー系」以外のリフィルグループについては、ボールペンに他社製リフィル(替芯)を入れて使う をご覧ください。 ↩︎

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