ボールペンに他社製リフィル(替芯)を入れて使う :: ウォーターマンボールペン系

ここで「ウォーターマンボールペン系」と呼ぶリフィルグループ1は、フランスの筆記具メーカー「ウォーターマン(Waterman)」の油性ボールペン用純正リフィルとペン先および外径がほぼ同じ寸法の単色ボールペン用リフィルです。 この寸法はメーカー独自仕様ですが、他のメーカーからも互換リフィルなどが提供されています。

ボールペンリフィルグループ「ウォーターマンボールペン系」のリフィルとボールペン本体を調べた結果のリストは次のとおりです。

なお、この一覧はもちろんメーカーが互換性を保証しているものではなく、製品個体差もありますので、すべての組み合わせが適合するとは限らないことをご理解ください。 また、すでに生産終了した製品も含まれています。

他社製リフィル・本体等と実際に組み合わせの検証を行った事例について、リスト下の組み合わせ検証例 に記しています。また、その結果から、他社製リフィル・本体との組み合わせにおいて問題が生じる可能性があると推察される製品には△印をつけました。

リフィル

本体

組み合わせ検証例

  • Monteverdeというメーカーは互換リフィルを多数販売していますが、実際に適合して機能するかどうかの試験をちゃんと行っていないと思われます。たとえば、「ウォーターマンボールペン系」に属するはずの「Monteverde Capless Gel Refill to fit Waterman ballpoint pens 」という製品は、「ウォーターマン ボールペン メトロポリタン エッセンシャル 」に適合しませんでした。 外形寸法だけは純正リフィルと同じに作ってあるようですが、リフィルの尻側キャップの内部構造が間違っているらしく、ツイスト機構が機能しなかったのです。Monteverde製リフィルの「to fit」は、「運がよければ適合するかもしれない」という程度の意味と考えたほうがよさそうです。ご注意ください。
  • 「ウォーターマンボールペン系」のリフィルは全長が112mで、外形寸法が「C-300系(111mm) 」とよく似ています。違うのは、バネ止めとなるリフィル外径の段差の位置ぐらいです。外径5mmのパイプを16mmほどの長さにカットし、リフィルのペン先側からかぶせてバネ止めの位置を調節すると、「C-300系(111mm) 」リフィルの外径寸法にほぼ一致します。「ウォーターマン ボールペン メトロポリタン エッセンシャル 」に適合しなかった「Monteverde Capless Gel Refill to fit Waterman ballpoint pens 」も、この方法で、「ぺんてる ハイブリッドテクニカ ノック 」には適合しました。ただし、同じ「C-300系(111mm) 」グループの本体でも、内部のスプリングの寸法や形状によっては、かぶせる外径5mmのパイプがバネ止めの役目を果たさないことがあり、その場合は別の工夫が必要になります。外径5mmのパイプは使わずに、リフィルに直接セロテープをぐるぐる巻いてバネ止めを作る、などです。

  1. 「ウォーターマンボールペン系」以外のリフィルグループについては、ボールペンに他社製リフィル(替芯)を入れて使う をご覧ください。 ↩︎

関連する記事