ボールペンに他社製リフィル(替芯)を入れて使う :: S-7L系(93mm)
ここで「S-7L系(93mm)」と呼ぶリフィルグループ1は、三菱鉛筆の油性ボールペン用リフィル「S-7L 」とペン先および外径がほぼ同じ寸法のリフィルのうち、全長が約93mmのリフィルです。
「S-7L系(93mm)」リフィルグループに含まれるのは、パイロット ハイテックCコレト の純正リフィルだけです。パイロット ハイテックCコレト の純正リフィルからノックボタンパーツを取り除いた後の長さが93mmです。
このグループのリフィルは、カッターなどで裁断して短くするだけで、同じ「S-7L系」リフィルグループのより短い長さ(90mm、88mm、58mm)のリフィルに適合するボールペン本体に合わせることができます。また、同じ「S-7L系」リフィルグループのより長い長さ(98mm)のリフィルは、カッターなどで裁断して短くするだけで、このリフィルグループのボールペン本体に合わせることができます。
ボールペンリフィルグループ「S-7L系(93mm)」のリフィルとボールペン本体を調べた結果のリストは次のとおりです。
なお、この一覧はもちろんメーカーが互換性を保証しているものではなく、製品個体差もありますので、すべての組み合わせが適合するとは限らないことをご理解ください。 また、すでに生産終了した製品も含まれています。
他社製リフィル・本体等と実際に組み合わせの検証を行った事例について、リスト下の組み合わせ検証例 に記しています。
リフィル
- ゲル(染料)
- パイロット LHKRF-10C3 (ハイテックCコレト用 0.3mm)
- パイロット LHKRF-10C4 (ハイテックCコレト用 0.4mm)
- パイロット LHKRF-10C5 (ハイテックCコレト用 0.5mm)
本体
- ノック式(多色/多機能)
組み合わせ検証例
- 同じ系列で全長だけが異なるグループ間では、カッターでリフィルの末端をカットして短くするだけで、使えるようになる場合があります。 ただし、「S-7L系
」グループのリフィルの樹脂パイプ部分の外径(約3mm)は、メーカーによって少し違いがあります。本体側の穴にリフィルを差し込む仕組みの場合、径のわずかな差で、入らなかったり抜けてしまったりします。特にパイロットのものは3.1mm程度と大きめに作ってあるため、他社製品との相性が悪いケースが多いです。他の長さの「S-7L系
」グループのリフィルを加工して「S-7L系(93mm)」グループの本体に入れてみた例、「S-7L系(93mm)」グループのリフィルを加工して他の長さの「S-7L系
」グループの本体に入れてみた例を以下に挙げます。
- 「S-7L系(98mm) 」グループのリフィル「三菱鉛筆 UMR10928」(三菱鉛筆スタイルフィット用ジェットストリーム芯)の末端をカットして93mmに縮め、ハイテックCコレト純正リフィルのノックボタンパーツを取り付けると、「S-7L系(93mm)」リフィルグループのパイロット ハイテックCコレト で使えるようになりました。
- 「S-7L系(93mm)」グループのリフィル「パイロット LHKRF-10C3 」(パイロット ハイテックCコレト用純正)の末端のノックボタンパーツをはずし、カットして88mmに縮めると、「S-7L系(88mm) 」グループのトンボ鉛筆 リポーター4 の本体で使えるようになりました。トンボ鉛筆 リポーター4 はリフィルを本体側の穴に差し込むタイプではなく、本体側ノックボタンの内部の突起をリフィルの樹脂パイプの内側に差し込むタイプなので、パイロット製リフィルの外径が大き過ぎることが問題にはなりません。
- 同じ系列で全長だけが異なるグループ間では、リフィル外径と同じ径の樹脂パイプを接ぎ木することで、長くして使うことができるようになる場合もあります。接ぎ木用のパーツは、純正リフィルの樹脂パイプをカットして作れるので、短くカットする場合と違って、リフィル外径の微妙な差による不適合も回避できます。リフィルが細い「S-7L系」グループでは、接ぎ木するためのジョイントパーツを金属ネジやゼムクリップを使って自作する必要があります。ジョイントパーツは、ちょっと細いとぐらぐらになって抜け落ちますし、ちょっと太いとリフィルに入らなかったりしますので、コツをつかむまで少し試行錯誤することになるでしょう。ゼムクリップからジョイントパーツを作るには、ラジオペンチ2本を用意し両手に1つずつ持って作業するとやりやすいです。「S-7L系(93mm)」グループの例を以下に挙げます。
- 使用済みの「S-7L系(98mm) 」グループのリフィル「三菱鉛筆 UMR10938 」(三菱鉛筆スタイルフィット用シグノ芯)の末端部分から20mmを切り取り、「S-7L系(93mm)」グループのリフィル「パイロット LHKRF-10C3 」(パイロット ハイテックCコレト用純正)をカットして73mmに短くしたリフィルに接ぎ木し、さらにハイテックCコレト純正リフィルのノックボタンパーツを取り付けると、元どおりパイロット ハイテックCコレト の本体に入りました。つまり、ハイテックCコレト用のリフィルをいったん短くカットして「S-7L系(88mm) 」グループの本体で使っていたリフィルであっても、またハイテックCコレトに戻して使えるようになります。ただし、接ぎ木用の樹脂パイプとのジョイント部分に段差ができてしまうと、ノックした際に本体内のバネに引っかかって動かなくなってしまいますので、細かい微調整が必要でした。ペン先側リフィルをより短くして、接ぎ木用の樹脂パイプの長さを25mm以上取ると、バネから離れたところにジョイント部分が来ますので、もっと簡単になるかもしれません。
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「S-7L系」リフィルグループの他の長さのリフィルについては、ボールペンに他社製リフィル(替芯)を入れて使う :: S-7L系 をご覧ください。「S-7L系」以外のリフィルグループについては、ボールペンに他社製リフィル(替芯)を入れて使う をご覧ください。 ↩︎